2024年3月9日土曜日

3月9日 「ななまつの森」見学ハイキング


 北摂里山34の一つ、「ななまつの森」へ見学に行きました。

この日はあいにくの寒気南下で小雪がちらつく天候。しかしながら、

嬉しい飛び入りの方も合わせて、8名の参加となりました。

 新三田駅に10時頃3名集合し、ほかの車組の方と「つくしの里」10時半合流。

「つくしの里」で草餅を購入し、簡単な自己紹介をして早速歩き出します。

向かう先の奥の山影は雪で白くかすんでいます。



 こぢんまりとした薬師堂の「二尊種子板碑」という形が珍しい石碑を拝観し、

少し里を歩くと、どんぐりクラブの看板。いよいよ活動地へ。

獣除けネットを通り過ぎて炭焼き窯や薪置き場。二つ目のため池、七々松中池の

水鏡は風のためさざ波が立ってうまく景色を映してくれません。

赤いつり橋を渡って七々松新池の堰堤に上ります。



 しばらくは急な階段が二三度あらわれる上り道。右下はかすかに沢音です。

頭上から野鳥の声がするも同定できません。薄茶のしっぽが少し青く見えたので

あとで図鑑を見てみるとルリビタキの雌のような雰囲気、若い雄かも。

本日の最高地(標高約300m)となる小さな峠を乗り越えると水辺広場に着きます。

買ってきた草餅をほおばりながら小休止。


 軽トラが通れるほどの林道を下りると、水辺広場の横にあるため池(昭和池)からの

水が落ちる「岩神の滝」がありました。よく刈られた林間を通って近づいてみます。


 林道寄りに3つに株立ちした大きなホウノキがたくさんの落葉をまき散らしています。

さらに林道を下りて林間広場でも小休止。竹内さんが持参されていた三田市の

小学生向け環境学習の副読本、編集者には服部先生のお名前もあり、

良くまとまっています。みんな市役所へもらいに行こうかという話も。



 ゆるりと里を下りていくと、日差しはかすかにあるものの、

篠山方面の空は白く、目の前の大船山も上の方から雪が迫っています。



 もう少し暖かければ、林間でゆっくり話す時間もとれたかなと思いますが

いたし方ありません。その割にはいい所でしたの声もあり、春や秋の時期も

来ていただけたらと思います。「つくしの里」で12時頃に解散しました。

 この後、1班の方は三田駅周辺で懇親会となりました。





2024年2月20日火曜日

2月17日 兵庫県森林動物研究センター シンポジウム

 2/17午後 Web参加しました。

昨年からクマの出没が頻繁にニュースにもできていますが、

兵庫県では人的被害など比較的少ない状況です。

その背後には、日夜研究されている方々の努力がありました。

 科学的な頭数予測をベースに保護から管理へ舵を切り、

未然に被害が抑えられたのです。


 詳細は下記 要旨集をご参照ください。(1.19MB)

令和5年度 森林動物研究センターシンポジウム・要旨集

テーマは「野生動物の保全と管理の最前線―兵庫県におけるツキノワグマの 保護管理の成果と広域管理―」です。


 兵庫県森林動物研究センターでは、シカやイノシシ、サルの研究成果も

公開されていますのでホームページからご参照ください。

兵庫県森林動物研究センター https://wmi-hyogo.jp/



2月17日 しゃらりんの森 研修会

  多数のOBが活躍されている東多田里山の会、「しゃらりんの森」で

研修会を実施しました。この日、東多田里山の会所属のOBは6名、

非所属のOBが5名、尼崎信用金庫から3名が参加しました。

 朝の会で自己紹介、ラジオ体操の後、作業説明。


 非所属のOBは、西門先生のご案内で活動地の見学ツアー。

理科の先生らしい視点での環境学習の教材を森の中に

いろいろと残しておられることがよくわかりました。


 イノシシ対策でメッシュカバーで覆った落ち葉プール (腐葉土)


倒れた杉に根を張る杉の木3兄弟

倒れた山桜の大木を保存して朽ちていく様子を観察してもらう

別の倒木サクラに出ていたコブを断面に。年輪がありました。


 見学の後、新規遊歩道設置に関わる周辺樹木の伐倒処理です。

我々は伐倒見学のあと、枝処理のお手伝いをさせていただきました。


 伐倒はチェーンソーで一気に倒すのではなく、ロープをかけ、

追い口を切り進め過ぎずツルを厚めに残した後、ロープを引いて

倒すという安全な方法での作業を拝見しました。

それでも、周りの木が密集しているので、かかり木となります。

この辺りは的確な危険予知をしながらの処理に経験が要るところです。

 1時間弱のお手伝いでしたが、正午になりましたので後片付けをして

活動拠点へ戻り、学んだ点や感想などで交流したのち解散となりました。


 東多田里山の会のみなさん、お忙しい中受入れいただき

ありがとうございました。






2024年2月5日月曜日

第12期 最終講義と修了式


 2月3日 宝塚西公民館にて、里山大学 第12期の 最終講義と修了式がありました。

愛す会からも会場準備や質疑応答時のマイクランナー、修了証書と剪定ばさみ授与の

補助などの応援をさせていただきました。

 午前中はまず、北摂里山魅力づくり応援事業 事例報告会です。

愛す会メンバーの所属する団体の発表もあります。

改めて拝見すると、あら、そんな活動もされていたのかと気づかされました。



 その後、服部先生の最終講義です。相変わらず聴く人を引き付ける話術も健在。

午後は、山瀬先生の防災と里山、上田先生の体験学習に関するお話がありました。

休憩をはさんで、いよいよ修了式。本会副会長の菅原さんが補助されます。

さらに舞台袖の見えないところでは、剪定ばさみの準備など愛す会メンバーも

お手伝いしていたのです。


 服部学長の挨拶、恒例の剪定ばさみパフォーマンス、阪神北県民局長の挨拶の後、

愛す会の紹介をさせていただく時間をいただきました。

 12期生の皆さん、引き続き里山に関わっていただきたく、愛す会への応募を

よろしくお願いします。



第10回 総会を開催しました

 2024年 1月 27日に、第10回 総会を開催しました。

15時からバステルかわにし会議室にて18名の参加です。

会長から開会の挨拶の後、事務局長が司会担当し、活動報告2議案が承認されました。

続いて活動計画5議案が承認されました。

活動計画については意見が出ましたが、運営委員の回答、運営協議会事務局長からの

補足も頂き、ご了解いただきました。


 議案書審議後の1時間弱は、

来る12期生修了式での入会案内の紹介、こども新聞第6号の紹介、

せっかく来ていただいたので、お1人ひとことずつお願いしました。 

16時50分、会場の後片づけをして散会。

 17時から場所を替え、11名で懇親会へ。

会員活動地の情報交換、自身の近況など、種々の話題で盛り上がりました。

こちらは20時散会です。











2024年1月20日土曜日

丹波地域環境パートナーシップ会議シンポジウム

「里山と生物多様性保全と木質バイオマスエネルギーの活用を考える」

~丹波地域環境パートナーシップ会議10周年記念シンポジウム~

所用のため10時半頃からWebで視聴しました。

   篠山会場 50名、Web視聴 47名 とのことです。

以下、そのメモです。

(記念講演)里山保全から考える生物多様性と森の利活用  <服部先生>

          里山放置林を活用するために多面的機能で、環境学習の場へ

     北摂里山の事例 まち山の先進事例 川西・水明台 渓のさくら

     木質バイオマスの利用事例 菊炭友の会・川西里山クラブ・ひとくら森のクラブ


     木質バイオマスの利用では、萌芽更新での再生ができるようにすることが重要

     ただ伐るだけでなく循環再生できるように伐ること。


  (活動報告)

    ■こども向け環境学習 

       「丹波はなにもない」ではなくて「丹波には素敵な自然がある」

       虫取りや顕微鏡での虫の観察からスタート

       五感を使う自然あそびのプログラムを推奨

       ●自然あそびの効用

        夢中になる・チャレンジする・正解はない・気持ちが落ち着く・

        だれでも遊べる・危険やルールをからだで感じ覚える

       ●自然あそびはこどもに欠かせないものです



    ■里山とオオムラサキ

       幼虫10ヶ月エノキの葉を食べる・サナギ2週間・6~8月にチョウになる

       チョウはクヌギなどの樹液を吸うので、エノキとクヌギなどの雑木林が必要

       河合雅雄先生の指導とともに活動

       ケージでの飼育後の放蝶会や出前授業を実施


    (午後の部)

    ■バイオマス木質チップ燃料~発電の活用        兵庫パルプ工業株式会社

       丹波市山南町のパルプ生産と木質バイオマス発電の会社 1955年創業

       バイオマス発電用燃料の要求品質

            適度な大きさ体積・水分率少なく・異物混入少なく

       グリーン電力証書を取得し、環境付加価値のある電力として証券化し

       取引対象となる。

       地元の木材利用を増やしていきたい

    ■里山の獣害被害

       林業部門のシカ被害は統計上で近年減っているが、新植(植樹)が

       減ったためである。

       防護柵はスカートネットやL字ネットを推奨

       広くネットで囲うよりも、小さい範囲で複数囲む方がリスク分散されて

       管理しやすい       


    ■木質チップ生産を通じた地域づくり

       木の駅プロジェクト 売上ピークで64万円、近年は24万円

       林業関係者の高齢化と市民の森への関心が低下したのではないか

       「木育」・・・間伐体験や木工を通してこどもに気づきを持ってもらう


    ■パネルディスカッション

       キーワードは、「ローカルSDGs」と「地域循環共生圏」

       環境・経済・社会を統合した取り組みが大切

       顔の見える関係性が丹波にはある



生物多様性の定義は時代とともに変化していく。

       今の生物多様性は昔の里山をイメージされているが、

       新しい木質利用での生物多様性は今からつくられるものです。


       外来生物について、

       在来種の生育に影響を及ぼすような、侵略的外来種は除かれるべき。

       その地域に昔からある生物群を守ること。

       在来種であってもシカやクズなどのように、他の在来種生育に影響が

       出てくると管理が必要。

       丹波の森には、人と文化と自然が息づいている。



2023年12月19日火曜日

11月28日 「ななまつの森」に行ってみました。


 来年3月に愛す会のハイキングを計画しているので下見をしました。
三田市木器から北に少し進んで下槻瀬から北西を眺めて、矢印のところです。


 つくしの里の駐車場を利用させてもらいます。
以前はつくしうどんを提供していましたが、今は草餅や干し餅などの
販売のみになっていました。


 草餅を求めてトイレをお借りします。パンフレットが置いてありました。


 里の道を歩いていくと、以前はなかった手作りの看板。
分かりやすくなっています。


 今はモミジの盛りの活動拠点、ちょうど環境学習を終えたような集まりがありました。
獣害除けの柵をくぐってさらに歩くと左に炭焼き窯の看板。


 さらに歩けば、里山博物館の看板があります。


 薄暗い植林の中を抜けると開けてきます。ここはため池がいくつもあって、
水があるとホッとします。


 見晴らしの道は山頂へ向かいますが、標高差200mを登るので今日はパス。
ファミリーコースで水辺の広場へ軽い登り。といってもまあまあ登ります。


 50m弱ほどゆるやかに登ってから少し降りたら水辺の広場。いい感じです。
長イスも点在して昼食にいいかもしれません。


 登りと反対側の尾根筋を少し降りていくと、林間広場。ここも開けています。
そのあとは里山博物館の看板に戻り来た道を下りていく。
ため池の水かがみがきれいでした。


 行きがけに見た炭焼き窯の説明板です。


獣害柵をくぐって、元の通り紐をくくりなおします。その下が活動拠点。


 今回は黄葉が残ってきれいでしたが、3月は若葉の前なので
冬枯れでしょう。日が射せば明るい林を楽しめると思います。
さぁぁっと、歩いて1時間、ゆっくり話しながら歩けば2時間程度。
時間が余ったら、観福の森も近くなのでさわりだけ見に行ってみても
いいかと思います。